« 6/1 | ホーム | 6/3 »

2005年06月02日

日記: 6/2

朝7時半に祖母が噴火した。
うんこは臭い。でもそこがいいところだ。結局のところ、また嗅ぎたいのだと思う。うんざりしながら、こみ上げそうになりながら、鼻のはじっこであの匂いを探している。そして嗅ぎ当てると、ほっとしている自分に気づく。あんなに臭いのに、こんなに愛おしい匂いなんて、ちょっとほかにない。
そんなふうに感動できるので、私は下の世話は全然嫌じゃない。むしろしてあげたいくらいだ。それなのに、される方の人はか細く震える声で「すんません」とつぶやく。決して「拭き方が甘い」なんて怒ったりしない。
私の感動と祖母の絶望の間には、決して埋まることのない溝が横たわっている。でもそれは埋まってしまってはつまらない溝だと思う。それではSMにならないし、愛情もなくなって、下の世話が味気なくなってしまう。せいぜい感動して、せいぜい絶望して。
うんこは最高です。
横浜のデパートであれこれ買い物。
週末の来客に備えて、家中のグラスとカップと湯のみを激落ちくんで磨く。数回よだれを垂らしながら、夢中で磨いた。
山田詠美『風味絶佳』を読了。すごく満足した。
本人も巻末に書いていたが、描写欲という動物的でほとばしるような欲求と素晴らしい技術が合わさると、こんなに迫力のあるものが書けるんだと思った。最近、当たり本が多くて嬉しい。
骨折した小野くんのことを考えながら、12時半就寝。

投稿者 shiori : 14:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/113

コメントを投稿