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2005年05月13日

日記: vacances a la maison

1、病院通いが続いています

徒歩40分、自転車20分、タクシー10分
祖母の病院はいくぶん不便な場所に位置するのですが
この時節柄なので散歩がてら徒歩で往復して→ビール
→焼酎あるいはワイン→酩酊しくじると二日酔い
そんな調子で一週間が過ぎ、祖母はみるみる間に復調して
ここ数日は自ら箸をもって肉をむさぼるようになりました。
彼女の夕食に付き合っていると夜遊びもままならないので
史上最強に地味なGWを過ごしています。
他の家族が出払っているため家事を軽めにこなしつつ
久々にスーファミのスイッチなどを押してレッツドンキーコング。
燃えちゃって、あたし。
十字キーとYボタンのいじりすぎで親指がひりひりするぜ。

2、音楽もたくさん聴きました

家で酒を飲みながらゆっくりと音楽を聴く場合
アルコール度数に合わせて音楽の濃度を変化させれば
なかなかグッドなトリップ感が得られると思うのですが
例えば
SERGIO MENDES &BRASIL'66で軽快にビールを飲んで
乗ってきたところで NEIL YOUNG『HARVEST』
その後 THE ROLLING STONES あるいは LITTLE FEAT のライブ
盛り上がったところでワインの栓を抜き
さっぱりと WES MONTGOMERY、音数多めに KEITH JARRETT
歌が恋しくなり ELLA FITZGELARD あるいは ANITA O'DAY
そうこうするうちにボトルは残りわずか、窓の外はすっかり真夜中
となれば JOHN COLTRANE の生々しい響きや
McCOY TYNER の分厚く重いコードがしっくりくるのです
さらに余裕があれば
GLENN GOULD のバッハですべてを浄化したいところですが
その頃にはすでにべろべろ
あたりにはむき出しのCDとケースが散乱して、食卓には汚れた食器が放置され、煙でくぐもる部屋、祭りのあとの光景をしばらく横目で眺めて、深く溜息をついたのでした。
音楽っていいな。

3、と、ここで立ち止まって

「ゲームをする」と「音楽を聴く」の根源的な違いについて考察したいのですが、最大のポイントはゲームをする方が圧倒的に楽だという点です。
なぜ楽なのかと言えば、想像しなくてよいからです。
例えば、あなたがキュートな小猿を器用に操り、タルを飛び移り、敵をかわして、念願のボーナスステージに辿り着いたとしよう、それはそれで喜ばしい出来事で、あなたは思わず歓喜の声をあげて達成感にひたるのかもしれない。
達成感、そう、これが曲者なんですよ。
実際、何も達成しちゃいないんですよ。
小猿になりすまして、どこかの誰かが創った冒険のストーリーをばか正直になぞっているだけのことで、へたな想像力はストーリーのさまたげになるばかり、要はゲームの忠実なしもべとなって、与えらえた仕事をこなせばよいのです。
奴隷は楽なんですよ・・・達成感というご褒美ももらえるし・・・
脳や精神がある種の疲れ方をしているときにゲームをすると非常に癒されるのは、その奴隷効果のゆえんだと思うわけです。
一方、音楽や読書というのは、受け手の想像力なしには醍醐味を味わうことのできない行為なので、しんどい時はしんどい。でも、おもしろい時はゲームなんかよりは格段におもしろい。
どう聴こうと自由だからおもしろい、と私は思うのだけれど、最近は世の中が奴隷的な音楽鑑賞や読書なるものを指向している気がして、なんというか、末期的です。

4、と、真面目なことを言っていると茶化したくなる

のが人情ってものですね。
そういえば、先日思い切ってジーコのもの真似をしてみたら
意外に受けました。
きっかけがなんであれ、友人たちが笑ってくれると幸せになります。

5、残りわずかの連休

明日はお見舞いをはしごして
夜は表参道のスペイン料理屋でフィーリングカップル(参加者4名)
明後日は日比谷野音でチック・コリアのライブ
皆様、よい週末を!

投稿者 shiori : 14:55

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