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2005年04月09日

日記: 霧島〜唐津2

朝の景色が美しかった。眼下に濃い霧がかかっていて、下界の景色はまったく見えないが、頭上にはきらきらと朝日が光っている。何とも神々しかった。
朝食バイキングをたらふく食べて、祖母用おみやげを見繕って宅急便を送る。このホテルはまあまあ重厚感もあり、サービスもそれなりに良い。九州のチェーンなのかな、屋久島でも見かけた、いわさきホテルという宿。
大浪池という日本最大の火口湖に行く。火口のくぼみに水がたまってできた湖なので、登らないと見えないというのが難点だが、昨日の韓国岳に比べると、行く道の景色が綺麗で楽しめた。それでも石段はきつかった。
今日は土曜なので、家族連れと何度もすれ違う。どう考えても幼すぎる子どもが次々と登って来たが、ああいうのはギブアップするとお父さんが背負って登るのだろうか。だとしたら、お父さんてのは本当に偉い。そういう男はもっと権利主張するべきだ。女の戯れ言など一喝してしまえ、と思った。
霧島神宮にちょこっと寄る。桜が満開、風が吹くたびに吹雪が舞っていて素敵。かなり腰の入った立派なお宮だった。竜馬も絶賛した、と看板に書いてあった。どうやら霧島地区は竜馬でもっているらしい。
腹ぺこになって、『ロイヤルポーク 黒豚の館』に向かう。屠殺ショーでも見物できそうなネーミングだが、内実は田舎の定食屋だった。とんこつ黒豚カレーを食べたが、いつものことながら豚は美味しく、カレーは普通だった。お土産の焼豚などを買う。(これは◎だった)
霧島を引きあげ、宮崎に戻る。BGMは昨日からずっとサイモン&ガーファンクル(サービスエリアで買った)、いい加減飽きたが他に持ってないので仕方なく聞く。だんだん二人の仲が悪そうに聞こえてくる。(実際仲は悪い)それでもスカボロフェアはいい。ああいう玉虫色のメロディーはどうやったら思い付くのだろうか。
山から下りてくると、イモな宮崎も都会に見えた。空港でレンタカーを返し、飛行機に乗り込む。福岡まで35分。宮崎の生命線とも言える便なので、一日に10便も運行している。さよなら、宮崎。もう来ることはない。わけはない。ので特に何の感傷もなかった。
飛行機の着陸寸前に左手に、すごく美しいカーブを描いた砂浜が見える。宮崎の海よりぐんと温度が低そうだ。緯度でいうと3度近く北だし、積雪量もだいぶ異なる。地形や木の感じや空気も全然違っていた。
そしてもちろん、福岡は大都会だった。
博多近辺の姪の浜という場所に暮らすミック(仮名)兄の家を訪問する。夕食は、ミック(仮名)兄の彼女も交えて、刺し身と天ぷらを食べる。福岡は今回が4回目だが、いつもいい街だと思う。開放的で明るい。物価も安くて食べ物は旨いし、もう東京なんか住めない、とミック(仮名)兄も言っていた。
家に帰ると、ワイン通の彼はイスラエルの貴重な赤ワインを開けてもてなしくれた。先日の地震でボトルやグラスがだいぶ被害を受けたらしい。余震も頻繁だと聞いて、胸がばくばくする。が、酩酊するとどうでもよくなって、すやすや就寝。移動が多くて頭がぐちゃぐちゃなのか、夜中に目が覚めると、一瞬自分どこにいるのかわからなくて少し恐い。

投稿者 shiori : 15:08

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