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2007年11月03日

カタカナ: ポリープ polyp

 先日大腸の写真を撮った時に、微小のポリープがあるので一年後に再検査を受けてください、と言われた。お医者の話によれば、大腸ポリープというのは放っておくと、必ず大きくなって必ずガンになるのだという。ということはこのまま無為に過ごせば私は必ずガンになるのであって、ひゃあ。とたじろぐものの、要は検査に行けばいいだけのこと、それよりは通り魔や地震のほうが恐ろしいこと。大腸がんは肉食人種と化しつつある日本人に増えている病で、痛みがないので発見した時には既に遅しというケースも多いとか、獣肉・ビール・塩分をこよなく愛する方は要注意なのだそうだ。
 ところでポリープとは平たく言えば、おでき、である。茎を持った卵形の腫瘍で、皮膚や鼻腔、声帯、胃腸などの粘膜にできる。茎が伸びてしめじのような格好をしたものもある。良性のものと悪性のものがあるが、上で触れた大腸ポリープのように、初めは良性でも悪性化するものもあるし、声帯ポリープのように悪性化しないものもある。
 ポリープの語源はギリシャ語の「足」。医学系のタームはこのように形状がそのまま名になる場合が多い。例えば、がんは英語でcancerというが、これはラテン語で「蟹」に由来している。がん細胞を取り巻く血管がカニの脚に似ていることから名付けられた。また、肩凝りの原因となる肩から背中にかけた筋肉を僧帽筋というが、これは格好がカトリック僧の頭巾に似ていたためそう呼ばれているし、ふくらはぎの筋肉、ヒラメ筋もしかり、確かに図をみると、いかにも舌ビラメのような形をしている。

投稿者 shiori : 19:19

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