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2007年10月02日

カタカナ: ベンツとビーエム Mercedez-benz and BMW

 2006年度の日本国内の輸入車売り上げベスト3は、1位フォルクスワーゲン、2位BMW、3位メルセデス・ベンツとなっている。年によって細かい順位の変動はあるが、ここ十年、この三つどもえの攻勢は変わっていない。昨年度の輸入車全体の販売台数は25万台、そのうち70%を上位3ブランドが占めている。しかしまあ昨年度のTOYOTA国内販売台数は170万台というのだから、ドイツ車が束になってかかってもその足元にも及ばないわけで、少し前にTOYOTAが販売台数、売り上げともにGMを抜いて世界一になったという話を聞いたが、リストラも一切行わずに不況を乗り切り、まあなんというか、すさまじい企業である。
 さて話はベンツに戻るが、メルセデス・ベンツはダイムラー・クライスラー社が売り出す自動車のブランド名である。その昔ベンツさんとダイムラーさんが同時期に世界初のガソリン車を発明して、商売敵として切磋琢磨していたが、第一次世界大戦後の混乱を乗り切るために合併してダイムラー・ベンツ社、その後、アメリカのクライスラーと手を組んで、ダイムラー・クライラー社になった。メルセデス(Mercedez)とは会社の発展に寄与した実業家の娘の名前。スペイン語で「慈悲深い人」という意味。「所有者から女性のように愛される車」を願ってつけられたのだそうだ。あのエンブレムはダイムラー社のスリー・ポインテッド・スターとベンツ社の円形月桂樹を合わせてデザインされた。
 BMWはBayerische Motoren Werke AG(バイエルンエンジン製造会社)の略。もともと飛行機のエンジンを作る会社だった。白と青のエンブレムはバイエルン州の旗をモチーフにしていて、円と十字は飛行機のプロペラを表している。ベンツと比較すると、全体的にスポーティなデザインである。現在はロールスロイスとMINI(元ROVER)を傘下に入れている。
 フォルクスワーゲン(Volkswagen)はドイツ語で「大衆車」という意味。その名の通り、前述の2ブランドに比べると価格はだいぶ安い。ベンツCクラスやBMWの3シリーズといったオーソドクスが400万〜500万、対するVWのGolfは300万、といった感じである。VWといえばビートルだが、これは「国民全員が所有できる安い車を」というヒトラーの命をうけてポルシェさん(ポルシェを作った人のお父さん)が考案した車で、2003年に生産中止になるまで世界で最多売り上げを記録した車でもある。

投稿者 shiori : 17:07

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