« ほんとイモね | ホーム | 中川家 »

2007年09月28日

カタカナ: ピン pin

1 とめばり
2 ボウリングの徳利型標的
3 ゴルフのホールに立てる旗竿
 ピン、と広辞苑をひくとこのように書いてある。このピン(pin)の語源はラテン語のpinna(鳥の羽根)、その後古英語で木の釘を示すようになった。押し当てる、差し込む、という意は釘から来ているわけだ。ちなみに筆記用具のペン(pen)も同語源である。これはかつてのペンは羽根を使用したため。
 その下にもうひとつピンという項目があって、こちらは
1、カルタ・采の目などの1の数
2、はじめ 第一 最上のもの
 とある。
 こちらの語源はポルトガル語のpinta、英語だとpoint(点)にあたる言葉だ。ポルトガルから伝来したカルタで一点の札をピンと呼んだのが始まりだと言われている。「ピンからキリ」までという慣用句があるが、これはキリがカルタで最後の札を指したことに由来している。日本ではスタンダップコメディアンのことをピン芸人というが、このピンもポルトガル語のピンである。また、上前をはねることを「ピンはね」というが、このピンも然り。これは江戸時代、歌舞伎の興行主が役者のギャラを一割徴収したことからそう呼ばれるようになった。ぴんと来た、や、背筋をぴんと伸ばす、の「ぴん」は、ものが強く張るさまを表す副詞。上記のぴんとは関係ない。

投稿者 shiori : 11:28

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/602

コメントを投稿