2007年08月03日
カタカナ: オクラ okra
オクラの収穫が最盛期を迎えています、というニュースを観ていて驚いたのだけれど、あれは茎にぶら下がっているのではなく、天に向かってにょきっと伸びるものなのだった。
収穫せずに放っておくとぐんぐん伸びて、木質化して、先っちょから裂けて、種を落とす。霜に弱いので日本では一年草だが、原産のアフリカなどでは多年草で、それこそ二千年前から親しまれてきた野菜のひとつである。日本に普及したのは1960年頃。高知と鹿児島が主な生産地だ。
オクラはokra、英語である。別名ガンボ(gumbo)。ガンボというとオクラ本体だけでなく、アメリカはルイジアナ州の郷土料理(オクラやシーフードを煮込んでスパイスを効かせたスープ)を指す場合もある。なんでもフランス系移民がブイヤベースを作ろうとして生まれた料理らしい。転じてガンボは「ごちゃまぜ、ごった」という意。(そう考えると、ボ・ガンボスとは実にニューオーリンズ的で憎いネーミングであるな)
オクラのねばねばの正体はペクチン(cf.07.5.3 ゼラチン)である。さっと熱湯にくぐらせるとあまり粘らないが、二分ほど茹でれば納豆ばりに粘る。刻んでねばねば軍団と合わせて食べるもよし、丸まま肉を巻いて焼くのもよし、栄養価も高く便利な夏野菜。
投稿者 shiori : 13:38