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2007年05月07日

日記: 改憲とかではなくて

 最近祖母の意識レベルがかなり低下していて、話しかけても反応がないことが増えてきた。瞬きもせず虚空を睨んだまま時が過ぎていく。でも諦めずに話しかけ続けると表情が和らいで「ああ」と返事をすることもある。まったく手間の要る話だ。身内じゃなきゃ絶対にできない。今日は「鯉のぼり」とか「仰げば尊し」とか「ふるさと」とかを弾き語りしてあげたら3秒くらい微笑んだが、月光の一楽章にはまったくの無反応だった。まあ君にはベートーベンはわかるまいね。
 めずらしく政治の話でも。
 テレビをつけたら憲法9条関連の番組をやっていて観ていたら、最近は30代のフリーターや契約社員を中心に改憲派が増えてきているそうだ。インタビュウに応えていた31歳のコンビニ店員は死ぬほど働いても月収12万で、身体も心もきつくて、こんなことならいっそ戦争に行って生存競争したほうがましだ飯もつくしね、というようなことを語っていた。
 なんというか、末期的である。誰も俺のことを見てくれないと嘆く人は結局自分のことしか考えていない。自分ばっかりだから物事もうまくまわらない。たとえ9条を改憲しても事態は変わらない。もっと身近で小さな親切、母に花を一輪買ってあげるとか見知らぬ人が何かを落としたら迷わず拾ってあげるとか、そういう優しさを地道に重ねていくより他に悪循環を断ち切る方はないと思う。
 それでもこの調子だと国民投票で過半数を得るのは容易いだろう。改憲するかどうかは国会議員にかかっている気がする。いずれの立場にせよ、選挙には行ったほうがよいということだ。
 それはそうと大型連休での飲み疲れのせいか、身体にできものができた。一つは耳の中、一つは頭皮、一つはちょっと人には言えないところ。気になってささっと触れてみたりして「いろたらいかんよ」と母に注意される32歳である。

投稿者 shiori : 16:02

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コメント

「いろたらいかんよ」
↑あっ 『天然コケッコー』だっ

中国、四国地方は方言が似ています
これが大阪になると
「いろたらあかんで〜」
となり、シリアス度がさらに低下します
書き込み、嬉しかったです!

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