« ポイント欲 | ホーム | ぱっとしない »

2007年04月26日

カタカナ: ソロ、デュオ、トリオ solo duo trio

 日本語には数字を含む言葉がたくさんある。一匹狼、二刀流、三位一体、四球、五重塔、といったものから、いちげんの客、さんずの川、よもやま話、しのごの言う、うんともすんとも、のようにこっそり数字を含んでいるものまで種々豊富である。
 もちろん外来語にもたくさんあって、楽隊の編成を示すソロ、デュオ、トリオ、カルテット、クインテット、シクステット、などがよい例だろう。漢字ほどではないけれど、少し考えただけでかなりの数を思いつく。
 ユニコーン、ユニフォーム、ユニーク、ユニット、ユニヴァーサル、共通するuni-は「一つの〜」という意だ。これが2になるとbi-がついて、バイシクル、バイリンガル、バイセクシュアル、となる。トライアングル、トライアスロン、トリケラトプス、tri-がつくので3だ。
 四分の一を示すクオータ、アメリカ国防総省で有名なペンタゴン、カメラのPENTAXはペンタプリズムといって像の反転しない五角形プリズムをいち早く導入したことからこの社名になった。ペンタトニックスケールなんてのもある。ヘキサゴンというクイズ番組があるが、あれは6名の回答者が六角形の机に座って戦う形式。七角形はヘプタゴンという。それから8本脚の蛸はオクトパス、8度音程を示すオクターヴ。
 10月のオクトーヴァーも8である。これはそもそもMarchが一月だったところ、暦編成の折にJanuaryとFebruaryを無理矢理挿入したという事情による。Septemberは7、Novemberには9がそれぞれ含まれていて、二個ずつ綺麗にずれている。

投稿者 shiori : 14:36

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/432

コメント

そうか、俺はJulyとAugustが挿入されたと思っとったが、クィーンティーリス、セクスティーリスをそれぞれユリウス・カエサルと、アウグストゥスが自分の名前に変えよったったんやな。勉強になるねえ。こういうときにWipkipediaは便利やな。
ギリシャ語系だと、Mono,Di,Tri,Tetraつうのもあるね。モノラル、モノトーン、ダイオキシン、ジメチルなんたらかんたら、トライアード、テトラポット。

鋭いご指摘!
数字の接頭辞にもラテン語系とギリシャ語系があって、
というくだりを入れたほうがわかりやすかったですね
ケミカルタームにはヘキサだのヘプタだのが多いですね

それからカレンダーの話の補足です
そもそもは10月(December deca-は10を示す cf.decade)の後ろに
JanuaryとFebruaryを付け加えたのですが
Januaryに名を冠したヤヌアリウスとは事の始めと終わりを司るローマの神で
そんな大それた神を11月なんていう中途半端なところに置くのはおかしい
とシーザーがもの申して1月がJanuaryになったのです
だから厳密にいうと「挿入」という表現は正しくないわけですね

私もウィキペディアヘヴィユーザです
これならウィキペディアを読んだほうが早いのでは
と首をひねりながら書くこともあります
ただ文章が変で疑わしいことも多いので
鵜呑みにしないよう心がけていますが

コメントを投稿