2007年04月21日
カタカナ: ソーダ soda
元素Naはドイツ語だとナトリウム、英語名だとソジウム(sodium)。一般的にソーダと聞くと炭酸水を思い浮かべるが、もともとはNa化合物を示す俗称であり、中でも炭酸ナトリウム(ソーダ灰)を指すことが多い。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)も化合物のひとつ。これらは食塩を分解して作られるのだが、これをもとにガラスやパルプ、石鹸や何かを作るのがソーダ工業である。
炭酸水素ナトリウムもNa化合物である。これは重曹のこと。ベーキングパウダー(ふくらし粉)ともいう。最近は掃除に使用する人もいるようだ。その昔はこの重曹をレモン水に溶かして炭酸水を作っていたため、ソーダと呼ぶようになった。現在の炭酸飲料の多くは人工的に炭酸ガス(二酸化炭素)を注入して作っているが、ペリエやサンペレグリノのように地層の天然ガスが溶け込んでいる天然ソーダもある。
このソーダに甘味や酸味を加えたものがサイダー(cider)である。これはそもそも林檎酒という意味なのだが、どこでどう間違えたのか日本ではそういうことになっている。兵庫の有馬温泉で炭酸泉に砂糖を混ぜて客に出したのがサイダーの始まりだそうだ。そういえば有馬には炭酸煎餅という炭酸泉を入れて焼いた名物お菓子がある。さくっとふわっとしていて、素朴な味わいだがなかなか美味しい。
スカッシュというのもある。これはsquash(潰す)という英語の通り、ソーダに果汁と果肉を加えたもの。粒入りファンタオレンジはスカッシュの分類ということになる。
投稿者 shiori : 12:45