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2007年04月08日

カタカナ: ミモザ mimosa

 オーストラリア原産のマメ科の植物。二月から三月にかけて黄色いぽしょぽしょした花を鈴なりに咲かせる。アカシヤの仲間である。日本では高温多湿という風土もあってさほどメジャではないが、アンリ・マティスやマルク・シャガールの絵にも度々登場するように、ヨーロッパではポピュラーな花である。
 以前フィレンツェに行った折に街のあらゆるところに黄色い花が飾られていて、そのうちにパレードなんかが始まって、一体何事ですかとホテルの人に尋ねると「今日はフェスタ・デッラ・ドンナだよ。男性がお母さんや妻や恋人、友人に同僚、世話になっている女性にミモザをプレゼントする日なんだ」と教えてくれた。パレードはそれに乗じて女性の人権を守れだとかいう主旨のものだったようだ。以来注意して見ていると、確かに家々の庭にはかなりの確率でこのミモザが植わっていて(3mくらいある)、頻度でいうと日本の椿や梅といった感じだろうか。個人的には黄色い花はあまり好きではないけれど、オリーブの薄いグリーンやなんかと並んで紺碧の空のもと咲き誇っているのを見ると心が自然と華やぐものだ。
 その形状になぞらえて、卵の黄身を散らしたサラダをミモザサラダと呼んだりする。ミモザというカクテルもある。シャンパンとオレンジジュースをブレンドしたもの。これはとても美味しい。がぶ飲みしそうで危険である。

投稿者 shiori : 11:56

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