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2007年01月23日

日記: suspended

 私はそもそも思い悩んだりすることの少ない人間で、その傾向は年を追うごとに強まるように感じているけれど、生きていれば色々とあるのは自然なこと、これはどうしたものかと首をかしげる場合がないわけではない。実はここのところ少々気にかかることがあり、この感じって何だっけ?と記憶を辿ってはたと思い出した。意中の人からの電話を待っている感じなのである。

1.現状認識

 確かに彼は「また連絡するよ」と言ったのだ。それなのに待てど暮らせど連絡はない。どうしてなんだろう。忙しいのかもしれない。急に舞い込んだ仕事に手をとられて、電話をかける暇がないのかもしれない。でも最後に話したのは20日前、となれば週末を二回挟んでいるわけで、日曜の昼間まで忙しいというのはちょっと考えにくい。つまりですね、こほん、哀しいけれど認める勇気を持とう、彼は私に「進んで連絡したい」わけではないのだ。ふられてしまった、のである。

2.分析と自己嫌悪

 先日のデートの時、どんな映画が好きと聞かれて「スプラッターもの」と答えたのがいけなかったか。牛もつの煮込みに七味をかけ過ぎたのもまずかったかもしれない。あらいぐまの帽子をかぶっていったのも失敗だったか。私はいつもこうだ。ここぞという機会をみすみす逃してしまう。まず顔が、ほら、こんなに不細工だもの。これじゃあ、嫌われるよね。お嫁さんにはなれないよね。むしろ死にたいよね。おら。死ね。死ね。

3.ケツをまくる、未来へ

 しかしひどい話である。だって「次は中華でも食べに行きますか」って言ったべ?「あ、ごみが」って肩に手をおいて私の髪に優しく触れたべ?私に気があるのかしらと浮き足立って当然だべ?純な乙女をたぶらかしたりしてとんでもねえ奴だ、だいたいあの男、そういう柄でもないくせに何を偉そうに。ああ〜っ、むかついてきた。いい男ぶるなってんだよ、そんなのはね、もうこっちから願い下げ、即刻スプラッタスプラッタ。私はね、三ヶ月以内にあんたよりずっといい男を見つけてやるから。見ておれ、このハゲ。

4.そして再び

 ……それにしても電話がかかってこない。どうしてなんだろう。

 というようなことを連綿と考えるのは明らかに時間の無駄なので、そろそろ止めたいのだけれど、無駄だからといってすぱっと止められる人間ではないゆえにこういった調子なのである。中田選手のようにすぱっとはいかない。だから自分探しの旅に出なくて済んでいるという話もある。わざわざ探さなくても知っているからだ。いずれにしてもあと二日経てば、私はこの案件に興味を失っている。そういうのは勘でわかる。

投稿者 shiori : 11:18

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