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2006年12月30日

日記: harvest

 予定していた作業が無事完了したので、忘年会に出かけることができた。今年を総括して来年への抱負を語るというオウセンティックな年の瀬であった。安くて旨い天狗にて。
 芸事の鉄則だと思うけれど、良くなるために100の力を費やしたとして、そのうち有効なのはせいぜい10であり、その中でもきちんと実を結ぶものが1あればよいほうなのであって、つまり100のうち99を徒労に終える覚悟がなくてはいけない。99あってこその1だという言い方がよくされるけれども、実際は100すべてが結実することを目指して臨むわけで、99は無駄であったと知ったときの落胆は避けられない。それでも、その失望よりも結実した1の有り難さを喜ぶ気持が強いので、不貞ずにまた挑むことになる。
 今年はそのことを頭ではなく、身体で覚えた年だった。

投稿者 shiori : 11:30

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