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2006年09月10日

日記: after the banquet

 目を覚ますとそこはホテルオークラだった。枕元のスイッチを押すと、分厚い遮光カーテンが開き、部屋いっぱいに朝の光が射し込む。素晴らしい朝である。さあ、あなた起きて、朝よ、希望の朝よ、あら、あなたまだお酒臭い御愁傷様あれだけ飲んだだものそれは辛いでしょうね、でも全部自分が悪いの甘えちゃいけないのわかった?、ここに朝食チケットが二枚あるの、値段を調べたら2,500円だったわ二枚で5,000円、あと十五分で朝食タイムは終了するの、だから起きなさい今すぐ起きなさい、起きろ起きろっつてんだろテメエ、5,000円ドブに捨てる気かテメエ、
 ということで朝食を食べに行く。ホテルオークラ内の廊下で石田純一とすれ違った。ホテルオークラなのだからそういうこともあるだろう。レストランで席に着くと、背後に梅宮辰夫と妻とアンナとその娘が座っていた。繰り返すようだが、ホテルオークラである。朝食も文句なく美味しかった。紙ナプキンもとびきり分厚かった。万歳。
 客室だけれど、まず部屋が二つあることからして驚いた。液晶テレビも二つあった。バスローブも二つあった。FAXはひとつだった。もう一生泊まることもないので、記念にアメニティグッズをあらいざらい鞄にしまい、思い出を胸にしまい、ごきげんようホテルオークラ。
 さて私は何回ホテルオークラと言ったでしょう、というクイズは置いておくとして、実家にて荷物の受け渡しなど。祖母が帰ってきていた。なんだかとても怒っていて、母の顔を見てもそっぽを向いたそうだ。老人ホームでの記録を読んでみると、「ほとんど食べませんでした」だの「二口食べただけでもう部屋に戻って寝るとおっしゃいました」だの書いてあって、ハンガーストライキかよ!、施設に預けられたのがよほど不本意だったようだ。まあそれだけガッツがあるならよいではないか。通信欄に「どんぐりに興味を示されたのが印象的でした」と書いてあってなんだか笑ってしまった。
 夜は三鞭酒を開けて昨日の祝宴で手をつけなかった料理(支配人が折り詰めしてもたせてくれたのだ)を頂きながら余韻を楽しんだ。

投稿者 shiori : 11:58

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