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2006年02月04日

日記: フェア

障害者祭り、などと言えば蔑視発言ととられ東横インの社長さんのようにぼこぼこに叩かれてべそをかく羽目に合うのかもしれないが、では何と言えばよいのか、全国の障害を持つ人々が一堂に会し交流しコンサートを聴くなどし楽しむイベントが開かれて招かれて歌って参りまして。当然なのだが聴聞者の大半は各種障害者、こんなにたくさんいっぺんに見たことはないぞな、と一瞬たじろいだものの、皆さん身体を揺すったり奇声を上げたり耳を塞いだり頭を抱えるなど思い思いの姿勢でコンサートを楽しんでいる様子、楽しんで頂けたならそれは大いに結構なのだけれど、会場内にはむき出しの電波がびんびん行き交っていて、なんだか笑いが止まらないのだった(見たことのない手拍子をする人物がいてとうとう吹き出してしまった)。しかし、他のメンバーたちはもちろん笑いもせずどちらかと言えば素直に慈愛の眼差しをしていて、笑うことは不謹慎だという雰囲気がびしびし伝わって来る。よって、笑みはひた隠しにしていたけれど、では笑うからといって私が障害者を蔑視しているかと言えばそれは真逆で、もしそうならば知的障害者とメール交換したりカラオケに行ったりはしないのであって、それは例えば、祖母が左巻きのことを口にしたりうんこを変なふうにしたりするのを笑ってしまうのと同じ感覚、人としてフェアにとらえているからこそ笑ってしまうのだ。松尾スズキの戯曲に、熱く語っている脳性麻痺の人に「何言ってるかわかりません」と爽やかにつっこむ場面があるけれど、いうなればそういうことである。しかし一般的に言って、そういうのは伝わりにくく誤解されやすくわかりにくいのだろう。でも、愛はたっぷりあるんだぜ。
駅前の高島屋で祖母に土産。ふぐの唐揚げ、壬生菜と蕪と水茄子の漬け物、キムチ鍋セット、穴子寿司。新大阪で購入した551の豚まんと焼売、のぞみ車中でつまみながらビールで打ち上げ。午後10時半帰宅。

投稿者 shiori : 09:32

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