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2006年01月11日

日記: アンチエイジング

どんな塩梅だか知らないが、年末あたりから祖母が若返ってきている。足腰、記憶力、やる気等、確実に上昇、とはいえ最期の煌めきかもしれないので油断はならないのだが、「次は何が来る〜?」が最近の口癖でつまり、正月の次はどんな年中行事あるいは慶事の予定があって、それに伴い誰と一緒にどんなものを食べたり飲んだりするのか、とせっついているのであって、いやはや彼女はイベントごとを欲しているのだ。鉛筆なめて、暦にしたためそうな勢いなのだ。
「次は節分だよ、そん次はひな祭りだよ、あ、でもその前にミックも誘って河豚と蟹を食べに行こうね、それから従兄弟の結婚式、そん次は花見、今年はパレスホテルを予約して千鳥が淵でも眺めますか、なんつってたらすぐに若葉の季節だ、よしきた、ほらきた」
と畳み掛けると、祖母は「いこ、いこ、美味しいもん食べようぞな、お金はおばあさんが出すけん、そこの棚にお金入っとろ?」と(彼女はあると信じているが実際には存在しない)棚を指差して嬉しそうに笑った。それからややあって遠慮がちに言った、「今日はどっか行くう?」。そうかそうか、めんこいおぼこは今すぐ外出したいのか、ならばお連れして差し上げよう、ということで今日はプリンスホテルで中華料理を頂きました。前菜の焼き物と車海老のチリソースが美味。帰宅後、チャールズ・ブコウスキー『酔いどれ紀行』を読みながら飲酒。時折、声を上げて笑って。

投稿者 shiori : 08:54

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